[2002.11.16]
  尊い通信環境の舞台へ


 ▼「真の相互接続」には、なお遠いIP電話サービス(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/News/Infostand/Item/2002-1115-J-5.html


 すべての欠点はNTTに帰結する。公的存在から出発した責任感のなさ,なにも競う必要がないやる気のなさ。それによって失われたものは多大だ。NTTがいない通信環境が整ってこそ,やっと未来は整う。

 IP電話は,メガコンソーシアムがKDDIと日本テレコムのインフラを,「NTTコム,ニフティ,SCN」グループはNTTコムのインフラを,BBフォンはヤフーBBのインフラをバックボーンとする。他にも独自インフラでのサービスを開始しようとしているところがある。だが,違うインフラ同士では提携がなければ相互接続はできない。

 実際のところ,相互接続のための問題となっているのは,記事内にある「技術的,コスト的」課題ではなく,メンツ,プライドの問題でしかないだろう。ヤフーBBに協力するような相互接続の協定を結ぶなどまっぴらごめんだ,と思っているプロバイダーは多いはず。ユーザー主導で動いていない企業論理ばかりが目に付く。だが,IP電話がメインストリームとなるのは,必然である。すべてはIPに乗る。音声も音楽も動画も,社会にあるものはすべてIPに乗る。この必然定理は崩れない。絶対に。なら…。

 現在はADSLも含めてまだ電話線に頼っている部分が多いが,シェア拡大が著しいヤフーBBや電力系会社などが独自回線による光接続を一般的にさせたとき,日本の通信はやっとNTTからの呪縛を解かれ,尊いものになる。IP電話も当然それについてきて,固定電話を瞬殺する。そのときやっと,日本という国の通信環境はまともなステージにあがることができる。そのために,今はプライド争いを優先するときではない。


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